切り紙で座禅する人を作る
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切り紙で座禅をする人を作りました。これは、ミニチュア世界の撮影用登場人物です。
日常の小物の近くに、この座禅する人を配置して撮影します。
座禅人形の大まかな作り方は、
- 座禅する人の形を2次元(2D)のCADで作成
- それをカッターで切抜く
- 関節部分をピンセットで折り曲げ、完成
座禅人形を作る「工具」や「紙の折り曲げ方」は、テラダモケイを参考にしました。
(注)テラダモケイの詳細は、記事「ミニチュア人形を使った小物撮影」をご参照ください。
座禅する人の図案
下絵の準備
下絵はレオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図を使用しました。
この絵は、「プロポーションの法則」ともよばれ、人体の各パーツの大きさに関する法則が描かれています。
簡易2D人体モデルの作成
2D-CADツールとして、LibreOffice Draw を使用しました。
Draw に下絵を貼り付け、「曲線、塗りつぶし」(鉛筆アイコン)で、体のパーツを
作成します(Fig.2 参照)。
関節で曲げる
次に、体のパーツを曲げていきます。肩の角度、脚の組み方を調整します(Fig.3 参照)。
Draw の「変更」-「回転」を使用します。
回転の中心を関節の位置に動かして回転させます。
例えば、上腕の場合、回転の中心を「肩」の位置に移動させ、回転させます。
Fig.3 は、座禅する人の図案です。赤い破線の位置で折り曲げます。
角度(45 deg など)は折り曲げる際の推奨角度です。
図案からの作業
印刷
図案-座禅する人を、厚紙に印刷します。今回は、はがき用紙に印刷しました。
切り取り
図案はあくまで目安です。
例えば、腕や脚を細く切るとテラダモケイ風になります。
切り取り方には、いろいろな方法がありますが、手動と機械に大別できます。
手動で切り取る
「切り絵」と聞くと「宝来」を思い浮かべます。
宝来は、しめ縄に代わる縁起物です【1】。
図案-座禅する人を、宝来の図案と思い、丁寧に切り取りましょう。
【出典1】高野町:切り絵のはなし
機械で切り取る
図案を切り取るのは、根気がいる大変な作業です。
機械で自動化したいところです。
最近、切り紙に使えるレーザー加工機も低価格になってきています。
- 例えば、FABOOL Laser Mini
この機械を使えば、座禅する人を正確に自動で切り取れます。
折り曲げ
切り取った図案-座禅する人を、折り曲げて「座禅している姿勢」にします。
紙を折り曲げる方法は、テラダモケイを作るときの方法が参考になります。
テラダモケイの作り方は、Youtube で見れます。
1/100 建築模型用情景セットの組み立て方 / テラダモケイ
これを見ると、使用する工具、紙の上手な折り曲げ方、などが分かります。
(注)テラダモケイについての詳細は、記事「ミニチュア人形を使った小物撮影」をご参照ください。
撮影
撮影のとき、撮影ボックス(Foldio2)が大活躍しています。
撮影準備や片付けが、5分程度ととても早く簡単に完了します。
(注)撮影ボックスの詳細は、記事「撮影ボックス(Foldio2)を買いました」をご参照ください。