AI画像生成

SD1.5画像をSDXL画質にする方法

Stable Diffusion 1.5で生成したAI画像を、Stable Diffusion XL画質にする方法を説明します。

Stable Diffusion 1.5(SD 1.5)と、Stable Diffusion XL(SDXL)は、以下の環境で動かしています。

  • SD 1.5:Paperspace Pro上のStable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111)
  • SDXL:Google Colab Pro上のFooocus

 

処理の概要は以下の通りです。

  1. AUTOMATIC1111でAI画像を生成する
    1. prompt → sd15.png
  2. Fooocusのimg2imgでAI画像を再生成する
    1. prompt, sd15.png → sdxl.png

 

最初からFooocusでSDXL画質のAI画像を生成すればいいのですが、Fooocusは長時間動かせないのでAUTOMATIC1111が必要になります。

 

PaperspaceやColabにはそれぞれ特性があり、使い分けが必要です。

  • Paperspace Pro:月額8.0$
    • AUTOMATIC1111を365日24時間、ほぼ自由に動かせる
      • Free GPUが繋がりにく時間帯がある
    • SDXL, Fooocus, ComfyUIはインストールできない(筆者は
  • Google Colab Pro:月額1,179円
    • Fooocus, ComfyUIを、月56.8時間動かせる
    • Fooocus, ComfyUIを立ち上げると課金が始まる

 

AUTOMATIC1111で試行錯誤しながらいくつかの候補画像を生成して、その候補画像をFooocusでSDXL品質にするのが良さそうです。

  • AUTOMATIC1111:候補画像 → Fooocus:SDXL品質

 

 

AUTOMATIC1111

 

サンプル1:汚れた街

  • prompt:Garbage-strewn street corners, The dirty city, daytime,
  • Negative prompt:EasyNegative, text, people, person,
  • Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Size: 512×512,
  • Model: beautifulRealistic_v60

 

  • 感想
    • 描画が雑
    • 地面のゴミが綺麗に描かれていない
The dirty city:SD 1.5
The dirty city:SD 1.5

 

サンプル2:三叉路の商店街

  • prompt:a street with a few stores on the side of it, (there is a three-way intersection in front:1.5),
  • Negative prompt: EasyNegative, text, watermark, (people:2), (human:2), (men:2), (women:2), (cars:2), (automobile:2), (bird’s eye view:2),
  • Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Size: 512×512,
  • Model: beautifulRealistic_v60
3 way intersection:SD 1.5
3 way intersection:SD 1.5

 

 

Fooocus

Colabへのインストール

FooocusのGoogle Colabへのインストールはとても簡単です。

以下のサイトの通りに進めれば、問題なくインストールできました。

Fooocusの使い方も分かるので、とても参考になりました。

 

Fooocusを使って、SD 1.5で生成したAI画像をSDXL画質にする方法は2種類あります。

UpscaleとImage Promptです。

  • Upscale:元画像(SD 1.5)を1.5倍や2.0倍に拡大します
  • Image Prompt:元画像(SD 1,5)の構図を残した画像を生成します

 

 

Upscale

使い方

下図は、FooocusのUpscaleのユーザインタフェースです。

まず、画面左下にあるInput imageとAdvancedにチェックを入れます。

  • Input image
  • Advanced

 

次に、画面左下に元画像(SD 1.5生成AI画像)をドラッグ&ドロップで持ってきます。

Upscale (1.5X)かUpscale (2X)を選びます

  • Upscale (2X)

 

次に、画面右上の「Setting」タブを操作します。

  • Quality
  • Image Number:1

 

最後に、「Generate」ボタンをクリックします。

しばらくすると、画面左上にSDXL画質の画像が生成されるので、それをダウンロードします。

 

Fooocus:Upscale
Fooocus:Upscale:画面クリックで拡大表示

 

サンプル1:汚れた街

  • 感想
    • 店舗やシャッターなど正しく描画されている
    • 地面のゴミの描画が綺麗
The dirty city:Upscale
The dirty city:Upscale:SDXL:画面クリックで拡大表示

 

サンプル2:三叉路の商店街

3 way intersection:Upscale
3 way intersection:Upscale:SDXL:画面クリックで拡大表示

 

 

Image Prompt

使い方

下図は、FooocusのImage Promptのユーザインタフェースです。

まず、画面左中にある「Image Prompt」タブを選びます。

そして、画面左下に元画像(SD 1.5生成AI画像)をドラッグ&ドロップで持ってきます。

 

次に、画面左下にあるAdvancedにチェックといれます。

  • Advanced

そうすると、Weightスライドバーが出るので、「1.0」を指定します。

 

次に、画面右上の「Setting」タブを操作します。

好みのアスペクト比(生成画像の縦と横の大きさ:比率)を指定します。

  • Aspect Ratios 1152×896 | 9:7

 

最後に、「Generate」ボタンをクリックします。

しばらくすると、画面左上にSDXL画質の画像が生成されるので、それをダウンロードします。

 

Fooocus:Image Prompt
Fooocus:Image Prompt:画面クリックで拡大表示

 

サンプル1:汚れた街

The dirty city:image prompt
The dirty city:image prompt:SDXL:画面クリックで拡大表示

 

サンプル2:三叉路の商店街

3 way intersection:image prompt
3 way intersection:image prompt:SDXL:画面クリックで拡大表示

 

参考

 

 

 

 

 

 

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