Kindle Unlimited:写真の構図2
写真構図の代表が、三分割構図です。
カメラの脱初心者を目指すには、三分割構図の習得が必須です。
本記事は、記事「Kindle Unlimited:写真の構図1」の続き記事になります。
写真の構図
表1. は、Kindle Unlimitedで、写真の構図に関連する書籍・雑誌を探した結果です。
Kindle Unlimited
記事「Kindle Unlimited:写真の構図1」で、簡単な紹介を書きました。
三分割構図【1】
構図は、絵画が描かれ始めた時代からあり、「三分割構図」も利用されていました。
三分割構図は他の構図の基本になっていて、次の特徴を有しています。
- 三分割構図は安定感を感じる
三分割構図は、画面を縦・横、三分割し、絵作りの補助線とします(Fig.1 参照)。
Fig.1 三分割構図
三分割構図の利用法
三分割構図を上手に利用することで、写真に「安定感」が生まれます。
被写体位置
- 被写体を三分割の交点上に配置
- 水平線、垂直線を三分割の線上に配置
被写体動き
- 動きを広く捉える:歩く人、乗り物、目線、成長(植物など)
- 被写体の動きが、内向き(広い方向)になるように、被写体を配置
三分割構図の破り方
写真の「安定感」は、裏返すと「斬新さに欠ける」となります。
基本の三分割構図を意識しながらも、それを破ることで「個性」を表現できます。
三分割構図の破り方は、アイデア次第ですが、分かりやすい破り方に以下があります。
- 被写体位置:分割数を変える(四分割、五分割、十分割、など)
- 被写体動き:外向き(狭い方向)になるように、被写体を配置
【参考.1】デジタルカメラマガジン 2013年3月号
特集:定番構図の上手な破り方
三分割構図を利用した撮影法
基本と応用
カメラの脱初心者を目指す際、「三分割構図」を完全にマスターするようにします。
一方で、三分割構図を破った構図についても知見を深めるようにします。
- 基本:三分割構図
- 応用:三分割構図破り
三分割構図破りの程度
三分割構図の破る程度も、いくつか考えられます。
- 揺らす程度: ずらす程度に破ることで、グルーブ感が生まれる
- 大胆に破る: 個性が生まれる
写真素材
三分割構図は、安定感がある反面、面白味に欠ける訳ですが。
「写真素材」としては、その方が優れているとも考えられます。
なぜなら、写真素材は背景で、前景(主題)はテキストだからです。
- 三分割構図 :写真素材に適している
- 三分割構図破り:芸術作品に適している
撮影法
上記を総合すると、次の撮影法が考えられます。
- ファインダ内に三分割構図の補助線を表示(カメラ機能)
- 同じ被写体に対し、次の3セットの写真を撮影する
- 三分割構図 :写真素材用
- 三分割構図破り(ずらす程度):写真素材用
- 三分割構図破り(大胆に破る):芸術作品用
考察:三分割構図で安定感がある理由
安定感を安心感へ読み替え
安定しているとは、見ていて安心なことです。
- 安定した演技:安心して観ていられる演技
- 安定した飛行:乗っていて安心な飛行機
そこで、「安定感のある構図」を、「安心感の生じる構図」と読み替えます。
縦三分割構図
Fig.2 は、縦方向の三分割構図です。
Fig.2 の上1/3 は「空」、下2/3 は「地上」を表現する色が塗ってあります。
これは、人が原始の時代から、目にしていた光景です。
この光景の中に、敵(猛獣)や獲物がいました。
安心して生活する
人々は安心して生活するため、外界を俯瞰していました。
- この俯瞰の構図が、縦三分割構図です
縦三分割構図には、次の意味があり、きれいに外界を観察できます。
- 上1/3: 遠距離 空、地平線、山々
- 中1/3: 中距離 そこそこの距離
- 下1/3: 近距離 真近
まとめると、以下となります。
- 生存のために外界を観察していた構図が、縦三分割構図だった
- 縦三分割構図を見ると、生存の確率が高まり、安心する
- 縦三分割構図を見ると、安定感を感じる