Kindle Unlimited:写真の構図4
写真を撮るとき、通常は、カメラを横に持って撮影します。
また、被写体によっては、カメラを縦に持って撮影します。
これは、カメラの構え方の基本ですが、応用としてカメラをナナメに持っての撮影があります。
本記事は、記事「Kindle Unlimited:写真の構図3」の続き記事になります。
写真の構図
Tab.1 は、Kindle Unlimitedで、写真の構図に関連する書籍・雑誌を探した結果です。
カメラの構え方
カメラを構える方法で、基本は「横」か「縦」です(注)。
応用として、「ナナメ」があります。
また、ナナメにカメラを構えるのは、「横」から「ナナメ」にする方法と、「縦」から「ナナメ」にする方法があります。
- 基本:横、縦
- 応用:横ナナメ、縦ナナメ
(注)カメラの構え方「横方向・縦方向」については、記事「Kindle Unlimited:写真の構図3」をご参照ください。
ナナメ位置
Fig.1 は、カメラをナナメに構えたときの、カメラのファインダーです。
Fig.1 では、三分割構図(注)の補助線を表示しています。
カメラを右下ナナメにしています。
その場合、撮った写真は、逆に、右上ナナメになっていることが分かります。
- カメラを右下ナナメ: 写真は右上ナナメ
- カメラを右上ナナメ: 写真は右下ナナメ
(注)三分割構図
被写体の「位置」や、被写体の特徴的な「線」を、画面を縦横三分割する線に合わせる構図
ナナメ位置にする理由
カメラをわざわざナナメにするのは、完全に意図があるはずです。
- なぜナナメ位置で撮影するのか
その意図(理由)は写真毎に異なり、一般論化するのは難しく、カメラマンのセンス(感覚)に依存するところが大きそうです。
- 何枚も写真を撮り、自分なりに考察する必要があり
個々の写真に対し、プロカメラマンが、ナナメ位置の理由を解説しています【1】
横位置では状況報告的なありふれた写真が、ナナメ位置にすることで緊張感ある写真に変化しています。
写真素材
ナナメ位置の写真は、写真の意図が主張しすぎるので、写真素材には向いていないと考えられます。
- 基本:横・縦位置 → 写真素材
- 応用:ナナメ位置 → 芸術写真
RAW現像での対応
写真を「横・縦」位置で撮影し、RAW現像の段階で写真に「傾き」を付けることは可能です。
Fig.2 では、RAW現像ソフトの傾き補正機能を使い、傾きを増加させています。
しかし、この方法では、写真サイズが小さくなってしまいます(Fig.2 参照)。
また、Fig.2 では、入れたかった「青空」が少なくなっています。
元写真サイズが、3456×4608 px(1,593万px) の場合、
10° 傾けると2842×3790 px(1,077万px)、20° 傾けると2476×3302 px(818万px) になります。
RAW現像の段階で元写真を傾けると、写真サイズが以下の割合で小さくなります。
- 10°傾ける: 68%
- 20°傾ける: 51%
よって、写真サイズを小さくしないためには、撮影段階でナナメにカメラを構える必要があります。
- 撮影のとき、カメラをナナメに構える
撮影方法
縦位置を横位置から90° ナナメにしたと考えると、以下の撮影方法で、カメラの構え方に関しては、ほぼ全角度での撮影となります。
- 「横位置」で撮影 → 写真素材用
- 「縦位置」で撮影 → 写真素材用
- 「横ナナメ」で撮影 → 芸術写真用
- 「縦ナナメ」で撮影 → 芸術写真用