PLATEAU SDK for Unityで地形作成
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Unityでワールドを作るとき、最初に地形を作る必要があります。
UnityのTerrainを使ったり、地形作成のアセットを利用したりします。
自分が思い描いたワールドの地形を表現します。
- Terrain、地形作成アセット
もう一つの方法として、PLATEAU SDK for Unityの利用があります。
PLATEAU SDK for Unityを使うと、日本の地形をワールドに取り込めます。
例えば、
- Google ストリートビュー:面白い地形を発見 → その地形をワールドにする
PLATEAU SDK for Unity
PLATEAU(プラトー)は、国土交通省が推進している3D都市モデルプロジェクトのことです。
PLATEAU SDK for Unityとは、PLATEAUで提供されている3D都市モデルを、Unityで扱うツールキットです。
- PLATEAU:3D都市モデル
PLATEAU SDK for Unityの使い方
優れたサイトや動画があるので、簡単に3D都市モデルをUnityで利用できました。
具体的な使い方は、以下のサイトや動画をご参照ください。
インストール方法から丁寧に解説されています。
- YouTube:Plateau SDK 3D都市モデルをUnityで使う方法
- YouTube:日本の町並みを簡単にインポート! 使ってみよう Plateau
- 国土交通省:日本全国3D都市モデルのオープンデータ化プロジェクト
- 国土交通省:PLATEAU SDK for Unity
インストール
詳しい方法は下記YouTubeをご参照ください。
- YouTube:Plateau SDK 3D都市モデルをUnityで使う方法
PLATEAU SDKのダウンロード
まずは、GitHubから、PLATEAU SDK for Unity v3.4.2 (Latest)をダウンロードします。
必要なUnityスペックは、2022.3.25f1以上です。
- GitHub → PLATEAU-SDK-for-Unity-v2.4.2.0.tgz
3Dプロジェクトの生成
PLATEAU SDKを導入するため、Unity Hubから新しい3Dプロジェクトを生成します。
ここでは、新プロジェクト名を「PlateauSdkTest」としました。
- Unity Hub → 新プロジェクト:PlateauSdkTest
PLATEAU SDKの導入
起動したPlateauSdkTestのパッケージマネージャーで、tgzファイル使って、パッケージを加えます。
- PLATEAU-SDK-for-Unity-v2.4.2.0.tgz → PlateauSdkTest
そうすると、Unityの画面に「PLATEAU」が表示されます。

地形をインポート
今回は地形を利用したいので、地形と道路だけをインポートします。
3D都市モデルデータのダウンロード
まずは、3D都市モデルポータルサイトから、3D都市モデルデータをダウンロードします。

今回は、鎌倉市の地形を使いたいので、「鎌倉市:2024」をクリックしてデータをダウンロードします。
- 14204_kamakura-shi_city_2024_citygml_1_op.zip:448MB
ZIPファイルを解凍すると、4.16GBになります。
そして新たに、例えばCityDataというフォルダーを作って、その中に解凍した中身を入れます。
- 14204_kamakura-shi_city_2024_citygml_1_op.zip → CityDataフォルダー
地形のインポート
PLATEAUをクリックして、プルダウンメニューから「PLATEAU SDK」を選択します。
そうすると、PLATEAU SDKウィンドウが立ち上がるので、ここで設定していきます。
フォルダパスの指定
項目「入力フォルダ」の「参照」ボタンをクリックして、先ほど作成したCityDataフォルダのパスを指定します。
- 例えば、D:/Unity/PlateauSdkTest/CityData

そうしたら、続いて、モデルデータの配置を行います。
① 基準座標系の選択
鎌倉市は神奈川県なので、「09: 東京(本州), 福島, ・・・, 神奈川」を選びます。
② マップ範囲選択
画面の左上にある地図から、インストールしたい場所を選びます。
- 例えば、52397379
そして、地図の左上にある「決定」ボタンをクリックすると選択した場所が表示されます。

③ 知物別設定
ここでどの地物をインストールするかを決めます。
設定項目の詳しい内容は、参考資料をご参照ください。
ここでは、土地起伏と道路だけをインポートしました。
- インポート:土地起伏、道路
「モデルをインポート」ボタンをクリックすると、モデルがインポートされます。
Scaleを100倍にする
インポートした地形(土地起伏)と道路は小さいので、スケールを100倍にします。
CityDataのインスペクターで、Transformのスケールを100倍にします。
- スケール: X:100, Y:100, Z:100

ここまでで、PlateauSdkTestプロジェクトのファイルサイズみると、6.34GBもあります。
使いたい地形と道路のデータはもっと小さいはずなので、一旦、地形と道路をエクスポートします。
地形をエクスポート
PLATEAU SDKを用いて都市モデルをエクスポートする際の詳細については、下記サイトをご参照ください。
PLATEAU SDK
まずは、PLATEAU SDKの「エクスポート」を選択します。
- 「PLATEAU」-「PLATEAU SDK」-「エクスポート」
① 選択オブジェクト
エクスポート対象の後ろの空欄に、ヒエラルキーの「CityData」をアタッチ(ドラッグ&ドラッグ)します。
- ヒエラルキー:CityData → エクスポート対象
② 出力形式
- 出力形式:FBX
出力フォルダのファイルパスを指定します。
例えば、
- ファイルパス: D:/Unity/PlateauSdkData
最後に、「エクスポート」ボタンをクリックします。

PlateauSdkDataの中身(エクスポート結果)を確認します。
- 1,475 KB:523973_dem_6697_op.fbx
- 7,058 KB:52397379_tran_6697_op.fbx
地形を利用
エクスポートした地形データを利用するため、Unity Hubで新たに3Dプロジェクトを作成します。
例えば、3Dプロジェクト名は以下としました。
- 3Dプロジェクト名:Kamakura
- 地形データ:523973_dem_6697_op.fbx
- 道路データ:52397379_tran_6697_op.fbx
地形データの取り込み
Assetsに地形データを、ドラッグ&ドロップで取り込みます。
ここでは、Assetsの下に新たにPlateauSdkというフォルダを作り、地形データはその中に入れました。
- Assets
- PlateauSdk
- 523973_dem_6697_op.fbx
- 52397379_tran_6697_op.fbx
- PlateauSdk

インスペクター調整
Assetsにある地形と道路のデータをクリックして、インスペクターを表示させます。
- 523973_dem_6697_op.fbxと52397379_tran_6697_op.fbxをクリック
インスペクターにある、「単位を変換する」項目のチェックを外します。
- 単位を変換する:▢ ← チェックを外す
「単位を変換する」にチェックが入っている✅と、地形と道路の3Dモデルが1/100になってしまいます。
シーン配置
ヒエラルキーにあるシーン(SampleScene)に、地形と道路のデータを配置します。
Assetsにある地形と道路のデータを、SampleSceneにドラッグ&ドロップします。
- 523973_dem_6697_op.fbxと52397379_tran_6697_op.fbx → SampleScene
参照
- YouTube:Plateau SDK 3D都市モデルをUnityで使う方法
- YouTube:日本の町並みを簡単にインポート! 使ってみよう Plateau
- 国土交通省:日本全国3D都市モデルのオープンデータ化プロジェクト
- 国土交通省:PLATEAU SDK for Unity
- 3D都市モデル(Project PLATEAU)ポータルサイト
- Qiita:PLATEAU SDKを用いて都市モデルをエクスポートし、他シーン・プロジェクトで利用する