深層学習で外貨預金
じぶん銀行が2017年6月から、外貨の買い時を人工知能(AI)が判断するサービスを始めます(1),(2)
(1) 日経夕刊、2016年08月05日、3頁
(2) じぶん銀行ニュースリリース、人工知能(AI)を活用した外貨預金サポートツールの開発検討について、「MUFG Fintech アクセラレータ・プログラム」参加ベンチャーのAlpacaDB, Inc. と合意、2016年8月5日
Alpacaは、金融工学、画像認識技術、深層学習を複合的に用いた投資アルゴリズムの開発を得意とする。
ビッグデータ
出典(1)からは、「過去20年の為替データなどをもとに、通貨別の期待上昇率を・・・」とあるので、深層学習の元データは為替データとそれ以外とは、
- ・過去20年の各通貨為替データ
- ・米国株式データ、債券データ、先物データ、商品データ、・・・
深層学習
システムは、過去の時系列データ(上記データ)間の相関関係を深層学習しているので、じぶん銀行がサービスを開始したら申し込みたい
懸念事項
FXとAI
外貨取引(FX)はゼロサムゲームです。ゼロサム(足してゼロ)とは、儲けた人(額)と同じ額だけ損した人がいるゲームです。そのため、優れたFXの取引プログラムAがでても、必ずそのアンチプログラムBができて、プログラムAが失敗(損する)してしまう。
AIシステムに追随する人が多数派になったときしっぺ返しされそう。
自動運転とAI
一方、自動運転は非ゼロサムゲームです。自動運転がうまくいくと全員が得します。自動運転のアンチプログラム(自動事故)を作る人はいません。そういう意味で、AIシステムを信頼してもしっぺ返しはないでしょう。