画素ピッチの計算
デジタルカメラには撮像素子が使われています。撮像素子は長方形で、大きさは縦3.6cm、横2.4cm程度です。
撮像素子
撮像素子の上には、多数のフォトダイオードが均等に配置されています(上図参照)。
(注)フォトダイオード: 光量を検知する極小な部品
撮像素子の総画素数は、撮像素子上のフォトダイオードの総数です。
- 総画素数 = フォトダイオード総数
画素ピッチ
隣り合うフォトダイオード間の距離を画素ピッチとよびます。
画素ピッチは、撮像素子固有の値です。
ピントの合う奥行き(被写界深度)を計算する際などで、必要になります。
画素ピッチの計算
撮像素子の図(上図)から、以下の関係が分かります。
よって、以下となります。
、
ここで、撮像素子の横の長さをw、縦の長さをh としました。
画素ピッチの計算例
(1) Nikon D5500
- 撮像素子:サイズは、23.5mm×15.6mm
- 総画素数:2,478万画素
画素ピッチは、以下となります。
(2) Canon EOS 5D
- 撮像素子:サイズは、36.0mm×24.0mm
- 総画素数:3,040万画素
画素ピッチは、以下となります。
はじめまして。
上記計算では「撮像素子の面積」と「画素数」から、画素ピッチを求められています。
それらが互いに関係する量ですから、その計算内容は理解できます。
さて本題ですが、デジタルカメラの仕様書一般の記載項目との対応では、いかがでしょうか。
つまり「総画素数」と「有効画素数」のいずれをもって「画素数」として算入すべきか。
ポイントは、「撮像素子のサイズ、面積」が、いずれの「画素数」と対応したものか、という点でしょう。
当方としては不明なため、ご理解されている範囲でご教示請う次第です。
宜しくお願いします。
記事を読んでいただき、大変ありがとうございます。
返信が遅れて申し訳ございませんでした。
総画素数は、撮像素子上のフォトダイオードの数です。
今回、フォトダイオード間の距離(画素ピッチ)を計算するので、「画素数」は、「有効画素数」ではなく「総画素数」です。
本記事中の、撮像素子の図を見ていただくと、ご理解いただけると思います。
また、同図において、端の方にあるフォトダイオードは撮像に利用されないため、有効画素数は総画素数よりその分、少なくなります。
ご回答確認しました。納得です。
「撮像素子のサイズ、面積」は、「総画素数」と対応したもの(が仕様書一般に記載されている)、と理解しました。
その上で目的の算出が画素ピッチであれば、貴記事のとおり、面積と総画素数より求められますね。
ありがとうございました。