Kindle Unlimited:写真の構図5
ごちゃごちゃした写真。何を撮ったのか分からない写真。そんな写真を撮ることが多々あります。
それは、何を撮りたいかという「主題」を、カメラマンがはっきりと認識していないからです。
写真を撮るとき、「主題」を明確に決めてから、撮影する必要があります。
本記事は、記事「Kindle Unlimited:写真の構図4」の続き記事になります。
写真の構図
Tab.1 は、Kindle Unlimitedで、写真の構図に関連する書籍・雑誌を探した結果です。
主題と副題
デジタルカメラマガジン 2015年1月号
上記雑誌で、主題と副題についての一般論を分かりやすく解説しています。
また、プロカメラマンが具体的写真例を用いて、主題と副題の関係を説明しています。
最初、平凡な写真(注1)もしくはダメ写真(注2)の例を示し、解説とともに「芸術写真」に仕上がっていくのは圧巻です。
- ダメ写真 → 芸術写真
(注1)平凡写真:何も感じない写真、抑揚のない写真、など
(注2)ダメ写真:ごちゃごちゃした写真、何を撮ったのか分からない写真、など
忘備録
「主題と副題」を読むと、何故、平凡写真やダメ写真となるかが分かります。
主題
気になった風景、目が留まった状況、など、写真を撮ろうと思った原因を明らかにする。
・何を撮ろうと思ったのか、それが「主題」
副題
主題が明らかになったので、副題を次の観点から探す。
- 状況を説明する
- 雰囲気を作る
- 物語を作る
副題が強い場合、副題を目立たなくする方法
- フレーミング: 目立つ副題をフレームから外す(フレームアウト)
- 露 出 : 副題をブラックアウト・ホワイトアウトする
- ぼかし : F値を下げ、副題をぼかす
写真画面の構成要素
画面には「主題」と「副題」のみを入れる
- 主題だけ : 単なるポートレート写真(証明写真)
- 主題と副題 : 副題を入れることで、ポートレート写真ではなくなる
- 主題と副題、他: ごちゃごちゃした写真になる
写真を撮るプロセス
今まで
- 目を引くものがある(風景、人物、など)
- そちらにカメラを向ける
- 写真を撮る
これだと、平凡写真やダメ写真になる。
これから
- 目を引くものがある(風景、人物、など)
- 主題を決める:目を引いたものの「正体」を明らかにする
- 副題を決める:主題を引き立てる物を探す
- 写真を撮る