関数電卓で数学を学びなおす
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「方程式」は自力で解かない。暗記(九九、公式)はしない。
関数電卓を用いることで、数学(方程式)を、簡単かつ高速にマスターできます。
学校卒業後、苦手だった数学を学びなおしたいなら、関数電卓をお勧めします。
関数電卓
「電卓」の上位版で、「関数」機能を充実させたもの。主にエンジニアが使用しています。
関数電卓では「方程式」を解くことができる機種もあります。
最近は、アフリカや東南アジアでは、数学の授業に関数電卓を取り入れています[1][2]。
[1]「教育の営業益1.5倍に、カシオ、関数電卓に注力」、日経新聞朝刊2016.08.31
「・・・東南アジアやアフリカなどの中学校や高校では、数学に授業で関数電卓を採用する動きが広がっている。・・・」
[2]「数学教育における計算機を用いた知識活用に関する研究~東アジア諸国との比較を通して~」、津田真秀、黒田恭史
方程式を学びなおす
前回、記事「数学の学びなおし2」で学びなおしの範囲を示し、特に「方程式」が重要であることを述べました。
方程式を簡単かつ高速でマスターする仕組みの大枠は以下となります。
- 算数:九九は暗記しない・・・九九、四則演算、などは関数電卓で計算する
- 数学:方程式は自分で解かない・・・方程式は関数電卓で計算する
「九九」は暗記せず「電卓」を使う
学力世界一のフィンランドでは「九九」を暗記せず、「電卓」を使う(シェーン・スノウ)、現代ビジネス、講談社
書籍「時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人、シェーン・スノウ著、斎藤栄一郎訳」では、上記フィンランドの例を解説しています。
九九が苦手な人も電卓を用いることで九九を計算できます。
特に、「数学の学びなおし」において「九九」を暗記からやり直すのは、ムダな努力です。
方程式は自分で解かない
方程式を自力で解く場合、方程式を変形させて解いていきます。
一方、方程式を関数電卓で計算する場合、方程式を変形させる必要はありません。
方程式の変形操作の「定石」部分が「公式」になります。
方程式を自力で解く場合、「公式」を暗記することで、方程式を早く解くことができます。
一方、方程式を関数電卓で計算する場合、「公式」を暗記する必要はありません。
- 自力方法:公式を暗記する。方程式を変形させる。
- 電卓方法:公式は暗記しない。方程式は変形させない。
「方程式の解」を理解する
方程式を自力で解く場合、一つ一つ確実に変形させていきます。
そして、最終変形である「方程式の解」にたどり着くことで、「方程式の解」を理解しています。
一方、方程式を関数電卓で計算する場合、公式や式の変形の手助けなく、「方程式の解」を理解する必要があります。
これは、得られた方程式の解が「妥当な値」なのかを検証することで、「方程式の解」を理解することが可能となります。
- 自力方法:方程式を見る + 式を変形させる → 「方程式の解」の理解
- 電卓方法:方程式を見る + 答えを見る → 「方程式の解」の理解
まとめ
数学を学びなおすのであれば、「自力方法」より「電卓方法」の方がお勧めです。
「自力方法」は過去に躓いた方法なはず。
「電卓方法」では、簡単高速に数学をマスターできます。
また、「電卓方法」は、今まで埋もれていたご自身の才能(数学)を発見する可能性もあります。